プラスチックが直射日光で劣化して砕けても、完全に「自然に還る」わけではありません。
◎光劣化で起こること
直射日光(特に紫外線)を浴びたプラスチックは、確かに劣化します。
– 分子鎖が切断されて脆くなる
– ボロボロと細かく砕ける
– 色が褪せたり変色する
◎でも分解はしていない
ここが重要なポイントですが、砕けても化学的には依然としてプラスチックのままです。
– マイクロプラスチック化: 細かく砕けて目に見えないほど小さな粒子(マイクロプラスチック、さらに小さいとナノプラスチック)になります
– 分子構造は維持: 小さくなっても、プラスチックの基本的な分子構造(炭素-炭素結合の長い鎖)は残っています
– 環境中に残存: むしろ細かくなることで、海洋や土壌に広く拡散し、生物に取り込まれやすくなるという問題があります
◎本当の「分解」とは
自然に還るには、微生物が分解して水や二酸化炭素などの無機物に変える必要がありますが、通常のプラスチックは…
– 微生物が分解できる構造ではない
– 数百年~数千年残り続ける可能性がある
つまり、光劣化は「見た目が消える」だけで、環境からプラスチックがなくなるわけではないんです。これがプラスチック汚染の深刻な点といえます。